【ピックガード制作】No.3 ②制作過程
前回の記事に引き続き、ピックガード絵についてです。今回は完成までの制作過程などについて書いてます。 過去のピックガード記事はこちら↓
①デザインについて
過去2回の制作と同様に、描いてほしいモチーフなどをお伺いしてからデザインに取りかかりました。今回は希望のモチーフだけでなく、どういった世界観や雰囲気の絵にしてほしいか等のお話を詳細にいただきました。描いてほしいモチーフはヤギ、鶏、胎児、トンボ、カタツムリ等々。海よりも山の雰囲気で等々。
今回のデザインはかなり悩みましたが、これらの要望をピックガードの形に落とし込むのがピックガード制作の大変な部分であり、醍醐味でもあると思います。
②下描きについて
今回のピックガードは透明なものだったので、まずは紙に下描きをしています。
下描きは完成後、簡単にペン入れしてます。下描きの時点ではそんなに描き込んでいないです。
ボツ案。ピックガードの向き?によって思いつくデザイン案も変わってくるので色々描いてました。このときはヤギが2頭いました
③本描きについて
絵はピックガードの表面ではなく、油性ペンで裏面に描きました。
裏面に描くのは依頼者様からのご提案で、この方法であればピックガードに直接描いたときの原画の雰囲気や良さを損ねることなく、かつ絵が傷つくこともないだろうとのことでした。初めての制作方法だったので手こずる部分もありましたが、完成品を見るとこの方法は大成功だったと思います!劣化を気にせず思う存分絵を描き込めるのって素晴らしい…
本描きは下描きを反転させてそれを写せばいいや〜と思っていたのですが、ピックガードの厚みで線がうまく写せないことがわかり…いや薄々気づいてはいたのですが…なので途中から写すのは諦めて、下描きを見ながら描いてました笑
ときどきひっくり返してバランスがおかしくないかチェックしつつ、描きこみます。本描き中に間違えた線や気に入らない線は、除光液を竹串か綿棒に含ませて消してから描き直しました。
例えば赤丸の箇所を↓
こんな感じで描き直してます↓
自己満に近いやり直しな気もしますが、やり直せるのはかーなーりありがたいです!!紙には無い良さがあります
そんなこんなでピックガードを完成させていきます。
次回の記事に続きます。