Narwhal

ペンで絵を描く人のブログ

【ピックガード制作】No.2 制作過程と振り返り

前回の記事に引き続き、こちらの記事ではピックガードを作ってる途中に使用したものや思ったこととかを書いています。

前回はピックガードに直接描く、という直球勝負でしたが、今回はステッカーシートに絵を印刷してピックガードに貼ることにしました。


前回のピックガード↓
nunki-13.hatenablog.com

そういえば前回のピックガードのお題は
・羊
・茸
・鶏
・蛙
でした。

直接描くことはそれはそれで凄く楽しかったし面白かったのですが、ピックガードはその名の通り、弾いたときにピックがガシガシ当たる部分です。
その特長を考えると直接描けばどうしても絵が削れて劣化してしまうし、描いたからにはやっぱり長く使ってほしいからあまり良い方法ではないのかなあと思い始めました。

まあよく考えれば当たり前のことっちゃ当たり前なんですが…。ピックガードに直接描くのが面白かったんで、描いた後のことをあまり深く考えてなかったんです。
私はアナログなので普段は紙に描いていますが、素材が変わるとペンのタッチも断然違ってきます。ピックガードは紙よりもコントラストがぐっと出ます。あと点描が映える気がします。面白いですよね。描くという行為は同じなのに。
なので、今回も直接描いてから何かしらを使って表面を保護しようかなと思ったのですが
やっぱり弾いてる時にピックガードを気にすることなく長く使ってもらうことを最優先しようと思ったので、描いた絵をステッカーシートに印刷して貼るという結論に至ったわけでした。


今回のピックガードのかたち(写真使い回し)↓
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前回のピックガードよりやや小さく、形が少し複雑なのと穴が増えたので形を活かしつつどう要望に応えようか、と私の乏しい想像力でうんうん唸ってたらなんやかんやのすったもんだありまして、ピックガードを受け取ったのが1月の上旬にも関わらず完成したのが3月も終わろうかとしているこんな時期になりました。本当に情けない話です、、、

話が少し逸れましたが、今回は絵の構図を決めるのにかなり苦戦しました。過去の記事でも少し触れましたが、あまり自分から描いたことのないモチーフが多いことやピックガードの形自体の特殊さも相まって、煮詰まった結果、暗い雰囲気ってなんなんやろう。暗いって何。何を暗いと感じるかは人それぞれの価値観だ…どうすればその人の価値観に近づけられる、どうしたら良い、暗いとは何か、とかなんか禅問答みたいなことをひたすら繰り返してたりもしました。


こんな感じの落書きみたいなものを何枚か書いて、構図を決めていきました。
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煮詰まったときに個人的に良い方法だったのが、小さなステッカーを作るとしたらどんなデザインにするか?という考え方でした。
ピックガードの形で!この全てのモチーフを!入れ込む!と考えだすと、何もまとまらなくなってしまうので、例えば瓶とネコ、カワセミと時計だったらどんなステッカーにするかなあ…という風に考えると、少しずつ考えがまとまったように思います。


結局大まかな感じはこうなります。
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穴が多いので、この穴を生かしたデザインで進めました。
時計の針を回す中心部にしたり、瞳の虹彩、ヒビ割れ部分の中心にしたり。
そこから肉付けしていくような形でカワセミやネコの位置、時計の装飾を決めていきました。
カワセミが時計を抱えているようなデザインは、前述したステッカー方法で思いついたやつです。
ところどころ鳥の翼の骨格を散りばめています。
途中で何を描くか変えるタイプなので、この時点では空けている箇所もちょこちょこあります。


あーでもないこーでもないと言いながら描き進めます。
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そして原画完成。
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ケント紙
0.03mm、0.05mm、0.1mmのペンと色鉛筆(黒)

原画完成以降から写真を撮り忘れます。
原画が出来ても印刷したときに色の濃淡がどこまで反映されるかわからないので、もやもやしながらステッカーシートに印刷。
私が持っているのはCanon複合機プリンターです。新宿のヨドバシから自宅まで手持ちで持って帰りました。8kgありました。
ステッカーシートは透明で耐水性・耐光性があるものをつかっています。

印刷された直後のシートを見たときは赤みの強い黒色で印刷されているように感じて、かなり赤っぽいんですけど!えーやだ!困る!とか言いながら乾燥させていたのですが、1〜2日もするとインクが馴染んだのか、赤みもあまり気にならなくなりました。
(印刷物の色が少し赤みがかかってるのはCanonプリンターの特徴みたいです。EPSONは青っぽいです。電器屋さんでも写真の見本とかで風合いを比較できます)

ただ原画よりも黒色が薄いなという印象をうけました。ステッカーシートに印刷したからでしょうか。
動物の毛並みや濃淡はもっと強くつけても良かったかもしれないです。
ただここら辺に関してはソフトを使ったり、そもそも業者に依頼すれば解決できる問題かもしれませんねー


そんで印刷したシートをピックガードに貼っていきます。
完全に貼る前に一旦マスキングテープで仮止めしながら、ピックガードからはみ出た部分や穴の部分を削っていたのですが、ピックガードに貼ってから削った方がうまく行きそうです。
私は要領が悪い方なので、こういう作業が駄目駄目です。


そして貼る作業はもう、回数こなして慣れるしかないのかなと…自分の手先の不器用さに悲しくなってしまいました。
超余談ですが、シルバニアファミリーありますよね。小さい頃はあれでよく遊んでいたのですが、その頃から既に手先の不器用さを発揮していた私は並べようとしても端から全てぶっ壊してました。姉にお前はもう触るなと言われたのは良い思い出です(・_・)


そしてなんとか完成。
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前回のピックガードと比べるとやっぱり質感が全然違いますね


この後、メッセージカードを兼ねたポストカードとタグを作りました。
そちらに関してはまた次の記事で書ければと思います。
読んでくださった方、ありがとうございます!